ボヘミアクリスタルを製造するプレシオサ社は、チェコで一番有名な高品質クリスタルジュエリーとオブジェを作る会社である。現在は5000人の社員がこのクリスタル商品を製造するためにプレシオサ社に勤務している。
独自の製法と加工法によるカッティング技術、クリスタル・ガラスといった製造技術を生かし、最近ではラインストーンをはじめ、ビーズ・ペンダントトップ・ボタンといったアクセサリー製品の製造も行っている。
歴史
1376年にヴィソケ・ナド・イゼロウ市(チェコ語:Vysoké nad Jizerou)にガラス工芸の窯が発明される。1548年にムシェノ・ナド・ニソウ市(チェコ語:Mšeno nad Nisou)職人らが資材を持ち寄って最初のガラス工場を作る。1711年にプレシオサ社の伝統と遺産のルーツであるボヘミアンクリスタルの誕生。ガラス職人のFiser 兄弟が、ガラスのカッティング・磨き上げの技術を北ボヘミアに持ち込んだ。1724年にカメニツキー・シェノフ市に隣接するプラーヘン市(チェコ語:Prácheň) にて、プレシオサ社の始まりとなる、クリスタル製シャンデリアの大量生産と輸出を目的とした最初の工場が出来上がる。1725年にチェコのシャンデリアは、フランスの王、ルイ15世に注文を受け、ヴェルサイユ宮殿やフォンテーヌブロー宮殿に使用されているほか、オスマン帝国国王3世、ロシアのエリザヴェータ女王らが注文したと伝えられている。1743に年チェコのガラス工芸者たちは、マリア・テレジアの戴冠式に不朽の名作を贈呈した。1760年にジゼラ山で製造されたボヘミアンクリスタル製のジュエリーやガラスが世界に向けて販売されるようになる。1905年オーストリアの皇帝であり、ボヘミアの王であったフランツ・ヨーゼフがガラス職人の街ヤブロネツ・ナド・ニソウ市に公式訪問した。1918年に石のカッティング、研磨技術や、ビーズ、シャンデリア装飾といった分野にも進出。1945年にえ7つの主要ガラス工場が戦略的提携を結び、プレシオサ・グループが結成される。
1990年にプレシオサ・グループにPreciosa Chandeliers, Ltdが創設される。1994年にプレシオサ・グループ第3番目の企業、Preciosa Figurky s.r.o. が創設される。
PRECIOSA
プレシオサという言葉は、「貴重な、まれな、上品な」を意味するラテン語の形容詞preciousに由来する。